メインメモリーの選び方

メインメモリーの種類

主なメインメモリーの種類

メインメモリーの種類は、主に3種類あり、DIMM(Dual In-line Memory Module)がデスクトップパソコン用、SO-DIMM(Small Outline Dual In-line Memory Module)と MicroDIMM(Micro Dual In-line Memory Module)がノートパソコン用です。

SO-DIMM と SO-DIMM はサイズが小さく、小型デスクトップパソコンにも搭載されています。

DIMMデスクトップパソコン用
SO-DIMMノートパソコン用
MicroDIMMノートパソコン用

パソコンのマザーボードに搭載可能なメインメモリーの種類は決まっており、それに合わせて選ぶ必要があります。

メインメモリーの規格

主なメインメモリーの規格

パソコンのマザーボードは、メインメモリーの規格に対応しており、それに合わせて選ぶ必要があります。以下は、主なメインメモリーの規格です。

メモリー規格 DDR3 SDRAM

モジュール規格チップ規格
PC3-6400DDR3-800
PC3-8500DDR3-1066
PC3-10600DDR3-1333
PC3-12800DDR3-1600
PC3-14400DDR3-1800
PC3-14900DDR3-1866
PC3-16000DDR3-2000
PC3-17000DDR3-2133
PC3-19200DDR3-2400
PC3-21300(DDR3-2666

メモリー規格 DDR4 SDRAM

モジュール規格チップ規格
PC4-17000DDR4-2133
PC4-19200DDR4-2400
PC4-21300DDR4-2666

モジュール規格の数字部分は、データ転送速度(単位は MB/s)を表します。例えば、PC3-12800 であれば、データ転送速度は 12800MB/s(12.8GB/s)です。

チップ規格の数字部分は、メモリークロック(単位は MHz)を表します。例えば、DDR3-1600 であれば、メモリークロックは 1600MHz です。

メモリー規格の選び方

メモリー規格には互換性がありません。パソコンのマザーボードが対応しているメモリー規格を確認し、それに合わせて選ぶ必要があります。

モジュール規格(チップ規格)の選び方

モジュール規格とチップ規格には下位互換性があります。例えば、モジュール規格(チップ規格)が PC3-12800(DDR3-1600)のメインメモリーは、PC3-10600(DDR3-1333)等のデータ転送速度が遅い(メモリークロックが低い)方のメインメモリーと互換性があります。

たいていのパソコンのマザーボードは、複数のモジュール規格(チップ規格)に対応しており、その中のモジュール規格(チップ規格)のメインメモリーを選ぶ必要があります。

性能を重視するなら、データ転送速度が速い(メモリークロックが高い)モジュール規格(チップ規格)を選ぶ方が良いですが、体感できるほどの性能差は出ず、安定性が低くなるリスクがあり、価格が高いです。

そのため、安定性やコストパフォーマンスを重視するならデータ転送速度が遅い(メモリークロックが低い)モジュール規格(チップ規格)を選ぶ方が良いです。

メインメモリー増設のために選ぶなら、既存のメインメモリーのモジュール規格(チップ規格)に合わせて選ぶ方が良いです。モジュール規格(チップ規格)の混在が原因で、動作不安定等のトラブルが発生するリスクを無くすためです。しかし、そのリスクは低く、モジュール規格(チップ規格)が混在しても、データ転送速度が遅い(メモリークロックが低い)方のモジュール規格(チップ規格)に合わせられて動作します。

メインメモリーの容量

主なメインメモリー容量

メインメモリーの容量には、主に 1GB、2GB、4GB、8GB が見られます。何枚のメインメモリーを搭載し、目指す全体のメインメモリー容量を考慮して、メインメモリーの容量を選ぶ必要があります。

メインメモリーの枚数

パソコンのマザーボードには、メモリースロットがあり、メモリースロットを超える数のメインメモリーは搭載できません。例えば、メモリースロットが4つあるなら、4枚のメインメモリーで自分が望む全体のメインメモリー容量を搭載する必要があります。

全体のメインメモリー容量の目安

適切なメインメモリー容量は人それぞれですが、以下は全体のメインメモリー容量の目安です。

4GBインターネット等の日常利用等、容量をあまり必要としない軽い作業に使用するなら十分
8GBPC ゲームや動画編集、画像編集等、大容量を必要とする重い作業に使用するなら必要
16GB~8GB では容量不足になるほどの重い作業に使用するなら必要

目指す全体のメインメモリー容量が決まったら、何枚のメインメモリーを搭載するのか考慮して、どの容量のメインメモリーを選ぶか決めます。

例えば、メインメモリー2枚で 8GB を目指すなら、4GB のメインメモリー2枚を選ぶ必要があります。

メインメモリー容量の上限

パソコンには、メインメモリー容量に上限があります。それ以上のメインメモリー容量を搭載しても、超えた分のメインメモリー容量は使えません。パソコンによっては、メインメモリー容量の上限を超えて搭載すると、正常に起動しない、動作しない等のトラブルが発生します。

そのため、パソコンのメインメモリー容量の上限を確認し、それを超えないように選ぶ方が良いです。

CAS レイテンシとメモリータイミング

メインメモリーにおいて、データ読み書きを行う処理を細かく見ると、(1)データ読み書き場所を示す行を指定し、(2)さらに列を指定し、(3)そしてデータ読み書き場所にアクセスしてデータ読み書きを行い、(4)アクセスを終了します。(5)アクセスが終わり、別のデータ読み書き場所にアクセスする必要があるなら、また行の指定から始まる一連の処理を行います。

(1)から(2)にかかる時間を tRCD、以下同様に(2)から(3)は tCAS、(1)から(4)は tRAS、(4)から(5)は tRP と表されます。

tCAS の値を CAS レイテンシ、tCAS-tRCD-tRP-tRAS の順に並べられた値をメモリータイミングと呼び、CAS レイテンシとメモリータイミングが短いほど、メインメモリーの性能が高いです。

性能を重視するなら、CAS レイテンシとメモリータイミングが短いメインメモリーを選ぶ方が良いですが、体感できるほどの性能差は出ませんので、CAS レイテンシとメモリータイミングを確認して選ぶ必要性は低いです。

ECC

ECC(Error Checking and Correcting)は、メインメモリーで発生したエラーを検出し訂正する機能です。ECC を利用するためには CPU とマザーボードも ECC に対応している必要があります。

ECC は、サーバーやワークステーションで必要になってくる機能であり、パソコンでは不要と言えるくらい必要性が低いです。

パソコン向けメインメモリーは、どれも ECC 非対応であり、CPU やマザーボードも ECC 非対応ですので、ECC 非対応のメインメモリーを選ぶ必要があります。

サーバーやワークステーション向けメインメモリーが ECC に対応していますが、ECC に対応している CPU やマザーボードもサーバーやワークステーション向けです。

レジスタードバッファ

メインメモリー全体の容量が大きくなっていくと、動作が不安定になるリスクが高くなります。そのようなリスクを抑えるのがレジスタードバッファであり、レジスタードバッファ搭載メインメモリーを Registered、レジスタードバッファ非搭載メインメモリーを Unbuffered と呼びます。

レジスタードバッファは、128GB 等の大容量になってくると必要性が高くなってきます。パソコンでは、そこまでの大容量メインメモリーが搭載される事はありませんので、レジスタードバッファは不要です。

Registered を選ぶとしても、マザーボードが Registered に対応していないと使えません。パソコン向けマザーボードは、Registered に対応していませんので、Unbuffered を選ぶ必要があります。

パソコン向けメインメモリーは、どれも Unbuffered であり、サーバーやワークステーション向けメインメモリーに Registered があります。また、Registered 対応マザーボードも、サーバーやワークステーション向けです。

336 x 280


公開日:

336 x 280

PAGE TOP ↑